『SHOGUN 将軍』第7話まで観た感想「正直つまらない」

『SHOGUN 将軍』第7話まで観た感想「正直つまらない」

『SHOGUN 将軍』は真田広之主演のハリウッド制作ドラマです。2024年2月よりDisney+で独占配信され、同年9月にエミー賞18部門を受賞するなど話題沸騰中で世間的には高評価です。

私もわざわざDisney+に契約して鑑賞してみることにしました。全10話中、7話まで観ましたが、正直なところ、内容に関しては引き込まれる要素がなく、むしろ違和感や懸念材料のほうが上回っています。

違和感と懸念点

歴史ドラマと思って観てはいけない

100%創作と思って観るべし

まず初めに言っておきます。この作品に対して大河ドラマ的な要素を求めてはいけません。どちらかといえば『ラストサムライ』的な、100%創作の作品です。

最初からそのつもりだよという方は問題ありません。けれども、登場人物が徳川家康をはじめとする実在の人物をモチーフとしており(劇中では名前が変更されていますが)、そういう歴史ドラマを期待してしまう人も少なからずいるはずなので、敢えて言及しました。

グローバルな歴史描写を期待していたけれど

第2話でイギリスとポルトガルの関係や、宣教師たちの裏の目的などが描かれ、世界史視点での戦国時代を描いてくれるのかと期待してしまいました。なにせ、日本の大河ドラマでは諸事情あって、そのあたりは描きにくいですからね(豊臣秀吉だけが悪者みたいに描かれる傾向)。

しかし期待したのも束の間。その後の展開は性欲や嫉妬など、個人感情主体のチンケな話が長々と続き、グローバリズムや武士道といった高尚な概念が置き去りにされています。まあ、そのあたりは最後まで観てみないとわかりませんが、少なくとも7話までの時点ではそのように感じました。

日本やサムライの描き方

改善されたと聞いてはいたけど

ハリウッドあるあるなのですが、やはり日本人(特にサムライ)に対する描き方に違和感を抱いてしまいます。その点に関して、当作では従来の作品に比べて改善されていると聞き及んでいたのですが、どうやらそうでもなさそうです。まあ、これは脚本や演出の問題というより原作の問題なのかもしれませんが。

軽率すぎる登場人物

まず、登場人物ほぼ全員、むやみやたらに刀を振り回しすぎです。そりゃあ、サムライが登場するドラマですから、あまり日本の歴史や文化を知らない外国人視聴者であれば、刀で暴れるシーンを大なれ小なれ期待してしまうでしょう。

けれど、このドラマの登場人物は後先のことを考えずに暴れすぎです。自分の軽率な言動によって主君や同僚はおろか家族や領民にも危害が及ぶかもしれないということを、彼らは理解していません。もしかすると、主人公の英明さを際立たせるために敢えて周囲の人物をア●に描いたのかもしれません。しかし、主人公の親族までが●ホなので、主人公も大した人物に見えなくなってしまいます。

損得勘定だけで裏切る

このドラマに登場する大名?たちは己の損得勘定だけであっさりと寝返ります。もちろん、そういう人物ばかりが登場するわけではありませんが、そういう人物が目立ちすぎるというか比率が高すぎるというか。自分に味方してもらうために遊女でもてなすとか、そんなことしますか?

もっと、領民を守るため葛藤の末に寝返るとか、忠義のため敢えて損な方に与するとか、そういう部分を描いてほしかったと思います。もしかして、描かれていましたっけ?

日本人に対するステレオタイプ

ハリウッドあるあるなのですが、やっぱり日本人に対するステレオタイプみたいなものが垣間見えるのですよね。女性は賢くて慎ましいが特定の国の男性に対してオープンだったり、男性は粗暴で残忍でセコくてヘンタイ、みたいな。

たかだかフィクションだと頭ではわかっていても、潜在意識とは恐ろしいものです。この作品によって日本人に対するネガティブな感情が植え付けられなければ良いのですが。

家族と一緒に観られない

あともう一つ、言及しておかないといけない点があります。このドラマには「家族や恋人同士で観ると気まずくなるシーン」がいくつかあります。

そういうシーンによって、当時の風習だとか戦争の悲惨さがリアルに伝われば良いのですが、それがそうでもないのです。無駄にグロいだけというか、そのシーン必要か?という疑問点しか残りません。

高評価な部分

映像や役者さんの演技は素晴らしいです(知らんけど)

一歩引いて鑑賞しよう

日本人として手放しで喜んではいけない

報道のバイアス

エミー賞ゲットだとか世界中で大ヒットだとか、マスコミの浮かれようは凄まじいです。ネット上のレビューも、やはり報道のバイアスが入ってしまうので、なかなかネガティブな感想を書き込み辛いと思います。

しかし、私個人の感想としては、少なくとも7話まで観た限りでは、そこまで内容が優れた作品には見えないのです。私はべつに逆張り志向な人間ではないです。現に、評判を聞きつけてこの作品を鑑賞しているわけですから。

日本承認欲求

あと、他の記事でも触れていますが、近年は「日本スゴい」「日本の○○を海外が絶賛」系のコンテンツが乱立しています。もちろん、本心で絶賛してくれているケースもあるとは思うのですが、大半は承認欲求をエサにした商売であることを忘れてはいけません。

日本人俳優による日本語台詞の作品がハリウッドで受賞したこと自体、本来は喜ぶべきところです。しかし、先に述べたような違和感や懸念点も相まって、作品自体が実は日本に対するネガキャンだったりしないか、不安を覚えます

とりあえず最後まで鑑賞してみる

なんだかんだ言って、まだ7話までなので、最後まで見れば評価が変わるかもしれません。最後まで観て、目から鱗みたいなのがもしあれば、最終レビュー記事をUPしたいと思います。

『SHOGUN 将軍』第7話まで観た感想「正直つまらない」」への4件のフィードバック

  1. いやはや、まったくの同意見です。YouTubeやネットの評価が高いので、たぶんジェネレーションギャップなのかと思っていました。自分はスペインに住んでいて、まわりのスペイン人が面白いというので見ましたけど、どこをとって言っているのか疑問です。違和感、懸念、同意見の日本人がいて安心しました!

    1. Yamatoさん
      コメントありがとうございます!共感してくださる方がいて嬉しいです!
      最初から「西洋人目線のヘンテコな国ニッポンを描いた作品」だと理解して見れば楽しめたのかもしれないですけど(笑)
      なまじ映像だけがリアル?なので余計に違和感を感じるのと、マスコミが「リアルな日本を描いた作品」みたいに煽ったことに対して憤りを感じています。
      (真田氏が色々と頑張ったことはわかるんですけどね)
      私はいちおう最終話まで完走しましたけど、後半はほとんど「ながら見」でした(苦笑)
      最終話近くでも主役サイドの言動に腹が立ったのですが、それも記事にすべきかどうか迷っています(笑)

  2. 目黒蓮が2に出演決まり、また話題になりそうなので、感想検索しました。
    7話まで観たなんてすごいです!私は海外ドラマ大好きなので、相当数観てますが、将軍は1話で断念しました。
    真田広之好きですが、つまらない セリフも難しすぎるワ一ドだらけで、何言ってるかわからない。ハマりたかったのに残念😞

    1. コメントありがとうございます!
      1話で断念とのこと、正解だと思います。トラウマシーン多いですし。
      私も1話の釜茹シーンで嫌な予感がしていました。あれが史実だと誤解してしまった外国人視聴者の方も多いのでは(T_T)
      ここで挙げたような点がもし2作目で改善されていれば、1作目とは別作品だと割り切って、観てもいいかなという気もしますが望み薄ですね。

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